メリット
- 周りの歯への負担が少ない。
- 見た目は天然歯と違和感がなく、見映えもいい。
- 入れ歯などの義歯では味わえない、天然歯に近い咬みごたえがある。
- 発音が安定する。
- 生活レベルが向上し、利便性や快適性、審美性が高まる。
インプラント
インプラントとは、歯が欠損した部分にチタンやチタン合金で作った人工歯根(インプラント体)を顎の骨に埋入して(埋め込んで)、上部構造(人工歯)を製作し装着する欠損補綴の治療法です。近年は技術や材料の進化で、安定的な治療成績を残すようになり、アレルギーも少なく利用者が増えています。治療の条件は、治療予定の場所に骨がしっかりとあることです。骨が足りないとインプラント体を埋め込むことができないためです。
歯周病の重症化により骨吸収が進んだり、抜歯後に骨が減少することによって、歯槽骨を一度失ってしまうと、その部分へのインプラント体の埋入が難しくなります。
「インプラントの治療で使うインプラントは何が良いのでしょうか?」と思われる患者様も沢山いらっしゃると思います。
実は、どのメーカーのインプラントを選ぶかは、インプラント治療を行うにあたりとても重要なことです。インプラント体が骨と結合するまでの時間や術後の経過は、使用するインプラントによって大きく異なります。
日本にも様々なメーカーで、比較的安価なインプラントが多く出回っていると聞きますが、当院では、世界のインプラント市場でシェアトップのスイスに本社があるストローマン社製のインプラント体を使用しております。このストローマンインプラントは、40年以上も世界中で治療実績を積み、世界70ヶ国以上、500万人以上の患者様が使用する高品質で安全性の高いインプラントです。術後経過も非常に良いインプラントですが、将来的に何らかのトラブルが発生した場合でもメーカーが安定的にパーツを供給しているため、すぐにパーツを取り寄せることが可能で、対処もすぐに行えます。
当院ではコンピュータを利用してインプラントの治療計画から埋入までを行う、「ストローマンガイド」という非常に画期的で高い信頼性と予知性を提供することができる治療システムを取り入れています。コンピューターでインプラントポジションのプランニングを行い、それに併せて製作された手術用のガイドが、インプラント体埋入手術の信頼感と安心感を高めます。また、インプラントの上部構造の審美性予測が可能となり、患者様の満足度向上にもつながります。
診断と3Dインプラントプランニング
解剖学的構造と補綴物の形態を考慮してインプラント埋入の位置を決定します。
インプラント埋入のプランニングを完了し、治療計画を印刷します。
デジタルドリルガイド(CARES® 3Dガイド)の製作
CARES® 3Dガイドには、インプラント埋入をガイドするスリーブが含まれています。歯牙支持タイプ、粘膜/骨支持タイプのドリルガイドの製作が可能です。
ガイデッドサージェリーとインプラントの埋入
患者口腔内にサージカルガイドを固定後、ガイデッドインスツルメントを用いてインプラント床を形成し、インプラントを埋入します。プランニングソフトウェアが提示するサージカルプロトコールには、各インプラント埋入部位に必要なインスツルメントが表示されるため、手術中のインスツルメントの選択が容易です。
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全身的、局所的既往歴や現在の状態などをお伺いさせていただきます。
お口の中が綺麗でないと、インプラントは長持ちしません。まず器具を使用し、清掃します。また、虫歯や歯周病の有無を歯周ポケット検査やパノラマエックス線検査などで確認致します。
もし検査の結果、虫歯や歯周病があった場合、先にそれらの治療を行います。
お口の中の状態を確認するため、型取りをして模型を製作するか、専用スキャナーを使ってお口の中の3Dデータを採得します。
口腔内や骨、顎の状態を三次元的に確認します。
まずインプラント治療が実際に行えるかどうかをコンピューターでシミレーションして確認します.またインプラント治療が可能であった場合、安全な手術を行うために、骨に埋入するインプラント体の長さや埋め込む位置などもシミュレーションして決定します。
検査や画像診断の結果から最適な治療計画を作成し、ご提案します。インプラント以外の治療法も含めご提案差し上げた上で、インプラント治療に同意いただけましたら、次のステップに移ります。
*もしインプラント体を埋入する骨が少なく、骨造成手術が必要な場合はインプラント体埋入手術の前か同時に行います。
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浸潤麻酔下で歯茎を切開して顎の骨を削り、インプラント体を埋入(埋め込む)手術を行います。
骨とインプラント体が結合して安定した後(1次手術の約3〜4カ月後)に浸潤麻酔下でインプラント体の頭の部分を露出し、そこに人工の歯との連結部分(アバットメント)を装着する処置を2次手術といいます。この状態で歯茎が治るまで、通常約1カ月おきます。
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2次手術後、歯茎が治り次第、インプラント上部に装着する歯の型とかみ合わせの状態を採得します。
型取し、色や形は人それぞれ違いますので、各々に合わせて製作してインプラント体に上部構造を取り付けます。素材も様々です。
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インプラント治療終了後そのまま何もせず放置してしまうと、お口の中の状況の変化により、上部構造が壊れたり、インプラント周囲の炎症が急に進行してしまう場合があります。インプラントを良好な状態に保つには、インプラントや周囲の点検、普段の歯磨きでは落としきれない汚れの清掃、レントゲンによる診査など定期的な歯科医院でのメインテナンスが不可欠です。またセルフケアも非常に重要で、ご自身での清掃が正しく行えるようにブラッシング指導を受けていただくことも大切です。インプラントはご自身の歯と違って、歯磨きが難しい部分もあります。そのため、歯ブラシ以外の歯間ブラシやデンタルフロスなどの使用方法もご説明させていただいております。当院では日本口腔インプラント学会認定のインプラント専門歯科衛生士も在籍しております。安心してご相談ください。
もし骨が足りないなどの理由でインプラント治療が難しい状態であっても、骨造成を行うことにより治療が可能になる場合があります。
当院では以下の骨造成手術を行っております。
ソケットリフトは上顎臼歯部の骨の高さが足りない場合に採用される術式です。上顎の骨の高さが5〜6mm以上はあるケースで適用されます。
インプラント体を埋入する部分の上顎洞の1mm手前までにドリルで穴を開け、専用の器具で上顎洞の底部分を押し上げます。インプラント体を埋入する部分と同じ部分の上方に穴を開けるため、傷口が小さくてすむというメリットがあります。多くの場合、骨造成と同じタイミングでインプラント体を埋入します。
その後3カ月ほどして完全に骨になるのを待ってから、上部構造(人工歯)を装着します。
サイナスリフトは、上顎臼歯部の骨の高さが十分でなく、骨の高さが5mm以下の場合に適用される術式です。歯茎(頬側)の歯肉を切開して骨を取り除き、骨と粘膜を剥がしてスペースを作り、骨補填材などを充填します。その後、歯肉を元の位置に戻し縫合します。サイナスリフトはその後6カ月ほど待ってからインプラントを埋入することが多いです。その後さらに3カ月ほど待ってから、上部構造(人工歯)を装着します。
GBR法は、顎の骨幅や高さが足りない場合に採用される術式です。骨誘導再生療法とも呼ばれます。
歯肉を剥離して骨補填材または粉砕した自家骨を置き、その上を特殊な保護膜で覆います。3〜6カ月すると骨が再生されて骨量が増えます。造骨量があまり多くないときはGBR法とインプラント体埋入を同時に行いますが、造骨量が多い場合などは骨が再生されてからインプラント体埋入を行います。インプラント体がしっかりと固定されたら、型取りをして、上部構造(人工歯)を作製して装着します。
歯の欠損部の骨幅が薄い場合に、水平的な骨幅の増大を目的に、他の部位から骨をブロック状で採取して、骨量の不足している側面に移植骨を移植する術式がベニアグラフト法、歯の欠損部の垂直的距離が少ない場合、顎堤の垂直的な幅の増大を目的に顎堤の受容床骨面に移植する術式がオンレーグラフト法である。3〜4カ月して、移植骨が定着した後、インプラント体埋入を行います。インプラント体がしっかりと固定されたら、型取りをして、上部構造(人工歯)を作製して装着します。
初診料、相談料 | 3,300円(税込) |
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再診料 | 1,650円(税込) |
レントゲン料 | 7,260円(税込) |
研究用模型料 | 5,500円(税込) |
診断料 | 5,500円(税込) |
診断用テンプレート(3歯まで) | 11,000円(税込) |
診断用テンプレート(4歯以上) | 16,500円(税込) |
サージカルテンプレート(1歯) | 77,000円(税込) |
サージカルテンプレート(2〜4歯) | 99,000円(税込) |
サージカルテンプレート(5歯以上) | 121,000円(税込) |
CT(全顎モード) | 33,000円(税込) |
CT(片顎モード) | 17,600円(税込) |
インプラント1次手術(1本) | 165,000円(税込) |
インプラント2次手術(1本) | 33,000円(税込) |
印象採得料(1歯) | 11,000円(税込) |
咬合採得料(簡単) | 5,500円(税込) |
咬合採得料(やや困難) | 11,000円(税込) |
咬合採得料(困難) | 16,500円(税込) |
暫間補綴料(1歯) | 16,500円(税込) |
中間アバットメント | 33,000円(税込) |
上部構造試適料(1歯) | 2,200円(税込) |
上部構造(固定性、1本) | 220,000円(税込) |
ポンティック(1本) | 110,000円(税込) |
上部構造(可撤性、1床) | 220,000円(税込) |
アタッチメント(1本) | 55,000円(税込) |
ナイトガード | 16,500円(税込) |
調整量 | 1,100円(税込) |
顎堤形成術(1部位につき) | 49,500円(税込) |
上顎洞底挙上術(1部位につき) | 110,000円(税込) |
骨採取部位(口腔内、1部位につき) | 60,500円(税込) |
移植骨(0.25〜2.0g) | 16,500〜88,000円(税込) |
ソケットリフト | 55,000円(税込) |
チタンスクリュー(1本) | 11,000円(税込) |
メインテナンス料 | 3,300〜5,500円(税込) |
ソケットプリザベーション | 33,000円(税込) |
テルダーミス、テルプラグ | 5,500円(税込) |
メンブレン | 33,000円(税込) |
インプラント予定歯の抜歯 | 5,500円(税込) |
近年、インプラント治療が普及していく中で、インプラント周囲の炎症(インプラント周囲粘膜炎、インプラント周囲炎)に代表されるトラブルのリカバリーが大きな課題となっています。院長が大学病院口腔インプラント科診療部に医局長として在籍していた時も、他院でのトラブル症例のリカバリーに数多く対応してまいりました。当院では、他院で行ったインプラント体の破折やスクリューの破折、上部構造の修理、インプラント周囲炎など様々なインプラントにまつわる様々なトラブルに関して積極的に受け入れています。
インプラントのリカバリーは本来、治療を受けた歯科医院で行われるべき治療ですが、引越や医療機関の閉院などのやむを得ない事情により治療を受けた医院に通えない、またはリカバリーやメインテナンスが受けられない状況にある方は、当院へご相談ください。実はインプラントは、埋め込まれたインプラント体のメーカーによって使用する部品が様々で、ほとんど互換性がありません。それ故に一般的な歯科医院ではその医院が扱っているメーカー以外のインプラントを治療することが非常に難しい状況にあります。当院では患者様がもしインプラントメーカーを把握していない場合でもメーカーの特定から、リカバリーまで積極的に対応致しますので、他院では解決できなかったお悩みやご不満の解決に向けて、しっかりとサポートさせていただきます。また他院での診断後のセカンドオピニオンにも柔軟に対応しています。以下のようなお悩みのある方はお気軽に当院にご相談ください。
注1 メーカーによっては取り扱えないメーカーもあります(海外製やフェイク商品など)。
注2 係争中の案件はお引き受けできません。
注3 基本的には前医からの紹介状を必要とします。
初診料、相談料 | 3,300円(税込) |
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他院で行ったインプラントに対する再診料 | 2,200円(税込) |
インプラント処置、調整量 (簡単なもの) |
2,200円(税込) |
インプラント処置、調整量 (困難なもの) |
5,500円(税込) |
インプラント処置、調整量 (極めて困難なもの) |
11,000円(税込) |
インプラント周囲ポケット検査 | 3,300円(税込) |
インプラント体の デブライドメント(1本) |
6,600円(税込) |
インプラント周囲炎に対する 外科的治療(1本) |
49,500円(税込) |
インプラント上部構造修理料 (レジン) |
11,000円(税込) |
インプラント上部構造修理料 (ポーセレン) |
22,000円(税込) |
インプラントオーバーデンチャー修理料 (簡単なもの) |
5,500円(税込) |
インプラントオーバーデンチャー修理料 (複雑なもの) |
11,000円(税込) |
上部構造再作製料 | インプラント治療の料金表に準ずる |
メーカー問い合わせ料 | 5,500円(税込) |
メインテナンス料 | 3,300〜5,500円(税込) |
*パーツ料が別途必要になることもあります。