口腔機能発達不全症|錦通池下歯科クリニック|池下駅の歯医者|木曜、土曜診療・提携駐車場有

〒464-0067愛知県名古屋市千種区池下1丁目5-16 TAKEI BLDG.2021 1階
Tel.052-753-3515
ヘッダー画像

口腔機能発達不全症

口腔機能発達不全症|錦通池下歯科クリニック|池下駅の歯医者|木曜、土曜診療・提携駐車場有

口腔機能発達不全症とは

口腔機能発達不全症とは、、先天的な病気がない健康な子ども(15歳未満)において食べる・飲み込む・しゃべる・呼吸するといったお口の機能の発達に何らかの異常が生じる病気です。あまり聞き慣れない病名ではあるものの、すべてのお子さんに発症リスクがあるため十分な注意が必要です。
「発達不全」と名はついていますが、全く機能していないという意味ではありません。
機能の獲得がやや遅れているという状態なので、早期にこれらの症状に気がつき専門的な介入をすることができれば、今後の正常な発達を見込むことができます。

お子さんにこんな症状はありませんか?

お子さんに次のような症状が認められる場合は、口腔機能発達不全症が疑われます。

1)哺乳量・授乳回数が多すぎたり少なすぎたりムラがある
2)離乳食が進まない
3)食べ物の噛み方がおかしい
4)食べるに時間がかかる
5)食べるときの飲込み方がおかしい
6)なかなか飲み込むことができない
7)丸飲みしてしまう
8)食べこぼすことが多い
9)発音がおかしい
10)いつも口を開けて息をしている
11)指しゃぶりをやめられない
12)その他の口の癖がある

お子さんを日常的に観察していて、ひとつでも当てはまるものがあった場合は、お気軽に当院までご相談ください。精密に検査した上で診断を下します。

どんなことが原因になるの?

口腔機能発達不全症の原因は多岐にわたります。もっともわかりやすいのは口呼吸です。口で呼吸をしていると、口腔周囲の筋肉が弛緩して、正常に発達しません。顎の骨の発育も遅れるため、歯並び・噛み合わせまで悪くなるというデメリットもあります。
次に注意が必要なのが指しゃぶりや舌を前に突き出す癖です。これらは小さなお子さんであれば誰にでも見られる仕草・習癖ではあるものの、お口周りの筋肉や顎の骨の発育を口呼吸と同様、邪魔してしまいます。その他、舌の位置が低い低位舌(ていいぜつ)や猫背、頬杖をつく癖なども口腔機能発達不全症の原因となることがあります。

口腔機能発達不全症の治し方

口腔機能発達不全症の治療法は、原因によって大きく異なります。歯並びや噛み合わせが悪いことが原因の場合は、矯正治療が必要となります。適切な時期に小児矯正を始めることで、お口周りの筋肉や骨の発育を正常にコントロールできます。

指しゃぶりや舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)、口呼吸が原因であれば、それらを改善するよう促します。親御さんがしつけても習癖が直らないのであれば、歯科医の力を借りましょう。歯科医院では口呼吸や指しゃぶりを安全な形で治す方法を提案できます。

口腔機能発達不全症の治療法としては、その他にもMFT(口腔筋機能療法)というものもあります。口腔筋機能療法(こうくうきんきのうりょうほう)は矯正治療とは異なるもので、お口周りの筋肉をトレーニングによって鍛えるのが目的です。専用の装置を使用することもありますが、矯正治療のような大きな負担がかかるようなものではありませんのでご安心ください。ちなみに、口腔機能発達不全症は保険診療で治療を受けることが可能です。お子さんのお口周りの症状にお悩みの際は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。